ファンキー社長第15話「ファンキー社長のソウル・フード」に、セリフだけ登場した「ガンボ」。
アメリカ南部(といってもめちゃんこに広いので単純に一括りはできませんが)のソウル・フードとして、長らく人々に親しまれている料理です。
肉や魚介や野菜をスパイスの効いたルーで煮込んでつくるシチューみたいな食べもので、ごはんにぶっかけて食べるのが一般的なのだとか。地域によってレシピが異なるそうですが、いずれも共通しているのはオクラを使っていることです。
そのルーツは、南部のケイジャンまたはクレオールの人々によってもたらされたフランス起源のブイヤベースをもとに、黒人たちがよく食べていたオクラ、スペイン入植者たちが持ち込んだ野菜など、複数の食文化が混ざり合う中で生まれたといいます。
まだアメリカが欧州の植民地だった18世紀(ナポレオンとかの時代です!)にさかのぼりますから、ずいぶん長らく彼らの舌に愛されてきたというわけなんですね。
というわけで、さっそくつくってみましょう。いろいろ調べた上で、とりあえず料理素人の私でもできそうな手順にまとめてみました。
ガンボをつくる前に・・・用意するもの
4人前くらいの材料です。
<具>
・オクラ 1パック(10個ぐらい入ってました)
・カットトマト缶 1缶
・鶏の手羽元 10本
・たまねぎ 1個
・ピーマン 1個
・にんにく 1片
・水 300ml
<調味料>
・コンソメキューブ 1個
・とうがらし 1個(一味唐辛子でもいいです)
・ハーブ類
・塩コショウ
・バター 20g
免責事項
◆具は材料は、ほかにセロリを入れるのが主流だそうです。なんでも、たまねぎ・セロリ・ピーマンを合わせて「聖なる三位一体」(Holy Trinity)と呼ぶのだと! なんか急におごそかな食材に見えてきましたね。でも、セロリは買い忘れたので入れません。
◆ガンボは魚介系を使ったり肉を使ったりいろいろなバリエーションがあるそうですが、わたしが魚介系あまり好きではないので今回は鶏肉をつかってやってます。
◆レシピをいろいろ調べると、カイエンペッパーを使うという記載をよく見かけました。が、こちらは家にあったとうがらし(鷹の爪)で代用しました。
◆材料の「ハーブ類」は、ローリエとタイムを使いました。オレガノも加えるのが主流っぽいですが、ケチって買いませんでした。また、このへんのハーブをちょうどいいアンバイで配合したケイジャンスパイスなるものも売っているそうです。
それではガンボをつくってみましょう
まず、手羽元にはあらかじめ塩やコショウで下味をつけておきます。
たまねぎ、ピーマンを粗めのみじん切りにします。今回は赤ピーマンを使いました。にんにくも細かく刻んでおきましょう。
オクラは輪切りに。私は実はオクラや納豆、山芋などのドロドロネバネバ系の食べものが全部無理で、ガンボを食べることも諦めていました。でもこないだ店で食べてみると、ほどよいとろみで全然ネバネバしてなくて、非常に美味しかったのです。
では鍋にサラダ油を引いて、にんにくとバターを入れます。弱火でじっくり、風味をうつします。
次に、手羽元を入れて火を通す。表面がだいたい火通ったなって頃合いで、たまねぎや赤ピーマンも入れます。
たまねぎはじっくり炒めます。香りがよいですね。部屋ににおいが染みやすいのが難点です。
炒めているあいだにとうがらしの種をとって小さくちぎっておきます。
たまねぎが透き通ってきたら、お次はトマト缶・水・コンソメキューブ・ハーブ類・さっきちぎったとうがらしを鍋にぶち込み、沸騰させて煮込みます。
沸騰したら弱火にして、まあ適当に10分くらい待ちます。味見をしてみて、コクが足りないとかがあれば塩やソースとかを足してみるといいでしょう。
最後にオクラを入れます。これでとろみが出ますからね〜。
オクラを入れたあともしっかり煮込みましょう。煮込めば煮込むほど、手羽元がホロホロな感じになってめちゃうまいはずですよ。わたしはオクラ投入後にさらに10分ほど煮込みました。
ガンボ完成。お味のほどは
はい完成!
ごはんは大分県で農業をやっている知人からお裾分けしてもらった新米です。独自のブランド立ち上げのために試行錯誤を繰り返しているそうですが、これがめちゃくちゃうまい。こんなこと言ってしまうと身もふたもありませんが、ガンボにぶち込まずに白米のまま食べたいです。
では食ってみます。
・・・美味しい!
こないだお店で食べたやつとも、けっこう似てる。おおむね間違ってはいなかったようです。鶏の旨みとピリリと効いたスパイスで、ごはんも進む。
ちょっとオクラのネバネバが強かったので、それが苦手な私にはもっと煮込むかスープを増やすかしたほうがいいなあと思いました。
ジャンバラヤもつくってみました。こっちはガンボよりはメジャーですね。
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