クリスマスといえば、ジェームス・ブラウン氏の命日。この日は街のあちらこちらで、氏の「ソウルフル・クリスマス」が響きます。
ほかにもサンタクロースやらケーキやら、何かと関連物が多いイベントではありますが、その中でもやはりフライドチキンの存在は外せないという方も多いことでしょう。
フライドチキン。クリスマスには、大手チェーン店やコンビニエンスストアなどがしのぎを削ってこれを売ります。
かくいう私もかつてはファミリーマートのホットチキン(ピリ辛の成形肉)が好きで、友人とホットチキン・クリスマスを楽しむべく、揚がった頃合を見計らって4度訪問しその店舗のホットチキンを食べ尽くすということをしていました。
しかし、そのフライドチキンを主役の座から引きずり落とす可能性を秘めた、今密かにブームとなっている新進気鋭の食材をご存知でしょうか。
フライドチキンに取って代わる次世代の食材…それは「ナマズ」です。
今回はナマズを使った代表的な料理であり、かつアメリカ南部のソウル・フードとして名高い「キャットフィッシュフライ」をつくります。
「キャットフィッシュフライ」の材料と準備
というわけで、ナマズのフライ「キャットフィッシュフライ」の材料です。
【材料】
・ナマズ 2切れ
・フライドチキンシーズニング 1袋
・小麦粉 大さじ2
・チリパウダー 小さじ1ぐらい。適当
・バジル 適当
・パセリ 適当
・ブラックペッパー 好きなので大量に
・クレイジーソルト(別に普通の塩胡椒でもいいと思います) 適当
【準備】
まずはナマズの仕入れからです。「そもそも食用ナマズは買えるのかな?」という不安もありましたが、こちらで簡単に仕入れることができました。
なんと社名は「ラス・スーパーフライ」社。初めてのお取引でも安心の名称ですね。
冷凍された状態で届きました。さばく必要はありませんが、それにしてもデカイ。4切れで1キロです。
あとの調味料なんかはそのへんのスーパーで揃えられます。オールスパイスとかオレガノとかパプリカとかでハーブまみれにするのが良いというのですが、ふだん使わないのでフライドチキンシーズニングで代用しました。極めて杜撰な話ですね。
それでは、調理
解凍し、食べやすい大きさに切りましょう。とくに臭みはありません。このまま使っても大丈夫でしょう。
フライドチキンシーズニングをポリ袋に入れ、そこにブラックペッパーやらチリパウダーやらバジルやらパセリやらを入れます。ちなみにバジルもパセリもたまたま家にあったから入れただけで、別に無くてもいいんじゃないでしょうか。
チリパウダーはあった方がいいですね、南部料理ぽさが引き立ちます。そのポリ袋の中にナマズを入れ、身にまんべんなく調味料がくっつくように揉んだり振ったりします。
写真が見づらいのですが、調味料をまんべんなくつけたナマズをホイルの上に上げました。ホイルである必要はありません。
油は後処理が面倒なのでフライパンに1cmくらいの量で。火に掛けて、菜箸を入れると箸先から瞬時に「シュワワワ!」という泡が立つくらいまで油の温度を上げます。
では、揚げます。
ドジュウウウ〜〜ジュクジュク。
油が少ないので、ひっくり返してドジュウウウ〜〜。
3分ほど揚げたらクッキングペーパーの上に乗せて油を吸わせました。我が家には油を切る網がありません。
ちょっとつくり方を変えたパターンも。こちらは卵に調味料を加え、そこにナマズを放り込むというつくり方です。
しかもフライドチキンシーズニングは使わず唐揚げ粉を使い、さらに醤油まで足すという、和風キャットフィッシュフライを志向したレシピです。
ジュワワワ〜。
付け合わせにフライドポテトも用意して、完成!
キャットフィッシュフライ実食
では、食べてみます。
・・・
美味い! なんか、アメリカで食べたのと同じ味になった気がします。
一方、和風キャットフィッシュフライは揚げすぎて焦げたものもあり「デビルズ・フライ」と呼ぶにふさわしい禍々しい仕上がりになりました。
しかし…
飽きます。これは飽きる。そもそも淡白な味な上に、身と衣が油をしっかり吸い取っており、胃弱の私には重すぎます。
ごはんも食べていたのですが、途中からあまり箸が進まなくなりました。
しかしまあ、アメリカの本場キャットフィッシュフライもそんなもんでしたから。旅先だから食べられる、というだけで。
↑メンフィスで食べたキャットフィッシュフライ。
近畿大学が研究を進めているウナギの代替食としてのナマズが将来普及すれば、ケンタッキーフライドチキンなんかが一肌脱いでくれたりするのではないでしょうか。ケンタッキーのフライドフィッシュは美味しいと話題でしたものね。
それではみなさん、素敵なクリスマスを。
グッゴー!
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