こんにちは。マンガ「ファンキー社長」作者のJAYです。
先日、とあるMIX CDのジャケットの絵を描かせていただきました。
DJ JIROUさんのMIX CD「Big Trucks」!!
マンガ「ファンキー社長」をネットで公開するより前から親身に応援してくれたYo! Brother Production(Yo! Bros Pro.)のPanzoさんからお声かけいただいたのがキッカケです。
DJ JIROUさんは大阪でトラック野郎として働きながらDJ出演をこなし、さらに不定期で「HIP DROP」というイベントも開催しているという生粋の音楽狂。
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トラックに乗せた漢の浪漫(ファンク)は積載オーバー!!
Yo! Bros Pro.から浪速のトラック野郎ことDJ Jirouがドデカイ・トラックにヴァイナルを詰め込み登場! ブランドコンセプトでもある、「クロく」「イナタく」「Keep Fresh」に則り、あらゆるジャンルのレコードから抽出したブレイク、グルーヴ郡をアグレッシブなスタイルでHipHopに昇華! 重加載といわんばかりにタイトに詰め込んだ55トラックのファンクネスがDj Jirouの荒々しい操縦で攻めたてる漢気あふれるMixとなった!Yo! Made it Proud, So! listen it Loud.
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しかし今回のMIXはラップではなく全編でソウル・ファンクを中心としたセレクトで、私も思わず悶絶。せっかくなので、MIXリリースについていろいろ聞いてみました。
B-BOYの視点から構築したソウルフルでファンキーなMIXは、100%現場仕様!
私てっきりラップ全開のMIXだと思ってたんですけど、それを良い意味で裏切る土臭きSOUL&FUNK!っていう構成だったので思わず悶絶しました。
どんなイメージでつくったMIXなんでしょうか?
JIROU「今回のは一言で言うと、自分の現場感を出したMIXです。
現場と同じ60分という決められた枠の中でBPM(テンポ)に捉われず、さまざまなクロイ音を詰め込みHIP HOPのフィルターで消化していくのが自分のスタイルなので。今作はまさに、現場での60分を丸ごとパッケージングした内容になっていると思います」
仕事に家庭に、決して時間に余裕があるわけではないJIROUさんがDJやイベントを続けることができているのは、理解ある奥さんのおかげなのだといいます。MIXの中にも、そうした気持ちが込められた特に思い入れ深い曲があるのだそう。
JIROU「55曲目のLove Unlimited / High Steppin’ Hip Dressin’ Fella(You Got It Together)って曲が一番気に入ってるんですが、それはいつも陰ながらサポートしてくれている奥さんの好きな曲なんです。
感謝の気持ちをDJなりに伝えたくて、ラストにフルバース(歌詞が一通り流れるように)で入れさせてもらいました」
うーん、愛妻家!
ジャケット絵ができるまで
MIX CDの発売元であるYo!Bros Pro. のPanzoさんの全面的なディレクション(どういう方向性でつくってほしい、とかの全体像から細部にわたって指揮する監督みたいな役割)を受けつつ、描きました。
イラスト制作にあたり、JIROUさんの生業であり相棒でもある「トラック」を使わない手はない!ということでアメリカのU-HALLというトラックをサンプリング。
[U-HALL公式サイトより引用]
大規模なレコードの仕入れ、運搬には欠かせないという、その世界では鉄板のトラックだそうです。前面のデザインがユニークですよね。
イラストは、こんな感じで描いていきます。
けっこう細部までこだわってます!
好きなレコード入れさせてもらいました〜。JB’sの名盤、Food for Thought!
偶然のつながりがリリース話に
しかし、仕事もありつつご家族もいるという決してヒマではない環境の中、このタイミングでMIX CDをリリースすることになったのは?
サラリーマンながらマンガ描いてる身としても、かなり気になるところでした。
J「仲間のDJ Yoshiが神戸で主催する「Kick Da Flavor」てイベントがあって。
2014年の開催時に、Yo! Bros Pro.のPanzoクンとShokiの2人がゲストで来てたんですよ。
朝方、僕がDJやってるときにラウンジにいた2人が駆け寄ってきて『イナたいっすね〜! カプリみたいっすね!』って満面の笑みで!笑」
カプリってのはHIPHOP界隈で知らぬ者なしのDJ KID CAPRIですね。めちゃくちゃ喋るDJとして有名です。
JIROU「僕もそんな2人と気が合っちゃって、イベントが終わってもカプリの話で盛り上がり、翌日もみんなで大阪のレコード屋を廻り尽くした…ってのがキッカケでした」
それからCDリリースへの話が進んだのが、2014年末、DJ Skeme Richardsの大阪ツアーのときだそう。
JIROU「ツアーに同行してたPanzoクンがウチに泊まってたときに、その場で
P『MIX CDとか出してるんですか?』
J『出したいとは思ってるんすよね〜』
P『じゃー出しちゃいましょうよ!』
J『軽いっすね〜笑』
みたいな感じで。Yo! Bros Pro.とのカプリ感が一致したのか、今回のMIX CDをリリースさせていただくことになりました。 2人との出会いの場を作ってくれたDJ Yoshiには感謝です」
えっ、軽い。私もサラリーマンしながらこれくらい軽くポンポンやれた方がよいのかもしれません。
…というわけで! 12月26日からディスクユニオンでも取り扱いがスタートしているDJ JIROU – Big Trucks。
このサイトの読者の方はソウルやファンクを嗜まれ、リアルタイムで聴いて来られた方が多いのではと思いますが、HIP HOP世代からみたソウル・ファンクの切り出し方が楽しめるので、新しい発見があるのは間違いないです。
もちろんジェームス・ブラウン氏の曲も!! Say it Loud!!
こちらで試聴できます。
発売元のYo! Bros Pro.が運営するオンラインショップでも、もちろん絶賛お取扱い中!
笑っちゃうんですけど初回特典・数量限定でマンガ「ファンキー社長」1巻がついてきます。
よかったら、ぜひどうぞ!