人生を彩るBGMを。シチュエーション別ジェームス・ブラウン楽曲選

読みもの

 

 

人生は、ドラマ。

 

 

 

ドラマといえば欠かせないのが、BGM。

 

 

 

つまり人生にBGMは欠かせません。

 

 

 

そんな人生のBGMを、ジェームス・ブラウン氏に彩ってもらえたとしたら・・・

 

 

 

ということで今回は、人生におけるシチュエーション別ジェームス・ブラウン楽曲選をお届けします。自分がそのシチュエーションに身を置いたときには、ぜひポケットの中のスマートフォンなどから楽曲を再生し、場の雰囲気を最大限に盛り上げてみてください。

 

 

シチュエーション1「仕事のとき」

 

上司や取引先との板挟み、さまざまな軋轢、葛藤にさいなまれる現代日本の苦行「仕事」。そんな仕事のときにふさわしいBGM、それは「It’s a Man’s Man’s Man’s World(マンズ・ワールド)」をおいてほかにないでしょう。

 

 

荘厳なイントロから、どこか悲壮感を漂わせる同曲は、まさにコンクリートジャングルで毎日を生き抜く労働者たちの生き様を思わせます。

 

 

 

「車をつくったのも男。列車をつくったのも、男。」

 

 

 

そう、自尊心を高め自らの仕事をより磨き上げていこうではありませんか。

 

 

 

そして忘れてはなりません。ぱっと見「男の世界」などという曲名ですから「女性蔑視よ!」なんて声も聞こえそうですが、実はこの曲で歌われているのは、女性への賛美なのです。

 

 

 

「船をつくったのも男。…だけど女がいなければ、何もできない。何も生まれない」

 

 

 

女性の社会進出()やダイバーシティ()も普及し、100000000人総活躍なんて言ってる世にもピッタリでございます。

 

 

 

シチュエーション2「ナンパするとき」

 

人生のドラマ、それはナンパによって生み出されるものとお考えの方も多いはず。

 

 

 

しかし、ナンパの道は獣道。数多の口説き文句をもってしてもその攻略は困難を極め、エグい態度でお断りされるたびに男としての矜持が維持できなくなり、ついには自らの存在意義すら見失ってしまう…。そんな目も当てられないほどの無惨な結末に「おれのことだ…」と心当たりを感じずにはいられないのではないでしょうか。

 

 

 

ご安心ください。ナンパの成功率を上げることができる実用的なBGM、それが「Try Me(トライ・ミー)」です。

 

 

女性からすれば、ナンパする男なんぞはとにかく信用ならないもの。体目当てか金目当てか。もしくはもっと悪辣な企みを持っているかも…と身構えさせてしまいます。

 

 

 

そこで、トライ・ミー。

 

 

 

「私を信じて」という意味をもつこの曲を流せば、いつの間にか相手は警戒心を解き、そのしっとりバラードが生むロマンティックな雰囲気にほだされて怪しいあなたの声かけにも前向きに応えてくれることでしょう。

 

 

シチュエーション3「フラれたとき」

 

長い人生、望まずしてフラれてしまうこともあるでしょう。

 

 

 

しかし、それでも諦めきれない! ともすればストーカーと化しかねない執念ともいえる熱い想いをお持ちの方は、ぜひこのBGMを流しながら去る女性の袖を引いてみてください。

 

 

 

曲名は「Please, Please, Please(プリーズ・プリーズ・プリーズ)」

 

 

この曲は、主に「プリーズ(お願いします)」を繰り返し叫び続ける曲です。

 

 

 

フラれたけど諦めきれない男の心理を如実かつ端的に表現した、珠玉の名BGMと言えるでしょう。

 

 

 

単純接触効果という心理学用語があります。これは、何度も繰り返し聴くと無意識のうちに好きになってしまうという人間の本能のこと。

 

 

 

「さよなら!」「いや、別れたくない!」のすったもんだに単純接触効果を持ち込むことにより、いつかのようにあなたのことをまた好きになるという非常に理にかなったBGMなのです。

 

 

 

単純接触効果を活かすのに、「プリーズ・プリーズ・プリーズ」ほどうってつけな曲はないでしょう。

 

 

 

前述シチェーション2の「トライ・ミー」と掛けあわせて使うことで、さらにドラマティックに状況を彩ることが可能になります。

 

 

シチュエーション4「トレーニングするとき」

 

 

 

健康志向の高まりもあり、筋トレやエクササイズなどのトレーニングが趣味であるという方も本当に増えました。

 

 

 

しかしトレーニングはとにかく辛い! 重い物を持って筋肉をいじめ抜いたり、息も絶え絶えなのに止まることなく走り続けたり。

 

 

 

こんな過酷な行いを目標通りに成し遂げるのに欠かせないのが、己の精神を奮い立たせるBGMです。

 

 

 

トレーニングで汗水垂らしている苦行者にとって最適なBGMといえば映画「ロッキー」シリーズのサントラというご意見はもっともですが、

 

 

 

ここではあえてジェームス・ブラウン氏の1971年パリでのライブ盤「Love, Power, Peace」を紹介します。

 

 

特に後半のSex Machine(セックス・マシーン)、Super Bad(スーパー・バッド)、Get up, Get Into It, Get Involved(ゲット・アップ・ゲット・イントゥ・イット・ゲット・インヴォルヴド)と続く展開は、思わず過呼吸になりそうなほどにエキサイティングでトレーニング魂を奮い立たせてくれます。

 

 

おわりに

 

いかがでしたか? 人生いろいろ、そのひとつひとつの出来事を音楽とともに鮮やかに彩ることができたら素敵ですね。

 

 

 

グッゴー!

 

 

JAY

JAY

1984年生まれのファンク・マンガ・ライター。ソウルの帝王ジェイムズ・ブラウンを元にした「ファンキー社長」をはじめ、ファンク・ヒップホップをサンプリングした4コママンガを描き続けています。漫画アクションで「ファッキンJAYのマイルド・スタイル」を連載中。

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