アメリカ南部のソウルフード「チリコンカン」をつくろう

読みもの

 

幼き日に、給食で食べた! そんな思い出をもつ方も、多いのではないでしょうか。

ノスタルジックさと、実はアメリカの国民食といえるほどに当地で親しまれているトラディショナル性を併せ持つ料理・・・、それがこの「チリコンカン」です。

チリコンカンはテキサス州の発祥であるという説が有力です。テキサス州というのは実は「ディープ・サウス(深南部)」には含まれないため、タイトルの「アメリカ南部の〜〜」というくだりは厳密には正しいとはいえないかもしれません。もちろん深南部の各州でもチリコンカンは広く食されているため、間違いでもない、というところです。

 

 

けっこうカンタン、スーパーで揃うチリコンカンの材料たち

まずは近所のスーパーで食材を揃えましょう。別にスーパーでなくても構いませんね。

<具>
たまねぎ 1個
にんじん 1個
ピーマン 1個
あいびきにく 250g
にんにく 3かけ
トマト缶(カットしてあるやつ) 1缶
ミックスビーンズ 1缶
水 たぶん100mlくらい

<調味料など>
オリーブオイル たっぷり
チリパウダー たっぷり
パセリ たっぷり
ソース 大さじ2
ケチャップ 大さじ7
コンソメ 固形キューブ1個
酒 大さじ2
しょうゆ 2回しくらい
塩 味見しながら調整。小さじ1くらいは入れました
黒こしょう たっぷり

 

材料の中にあるミックスビーンズというのは缶詰で水煮になってるやつですね。予想してたよりも大きい缶で、トマト缶と同じサイズでした。

ミックスビーンズ…チリコンカン

 

中身を見ると、「ひよこ豆・白いんげん・赤いんげん・うずら豆」の4種類。

black eyed peasはナシ

 

免責事項

 

◆南部料理の豆といえば「黒目豆(ブラック・アイド・ピー)」。しかし、やはりそれはスーパーでは買えませんでしたので、今回はナシ。まあ入れたところで大した味の違いもありますまい。

◆調味料のところに書いている「ソース」と「しょうゆ」は、味にパンチが無かったので適当に追加したものです。あまりアテにせず、みなさん思い思いのコクが出そうな調味料をぶちこんでください(塩とか砂糖とかでもいいと思います)。

 

ではチリコンカンをつくってみましょう。

 

調理を開始する前に、BGMをかけましょう。

今回のBGMは、豆料理にちなんで The JB’sの「Pass The Peas」です。

まずはたまねぎをみじんぎりに。ザクザク。にんじん、ピーマン、にんにくも。

 

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個人的な話ですが引っ越しにあたって買い替えた新しい包丁が調子いいです。アマゾンで買いました。

 

にんにくをたっぷりのオリーブオイルで揚げるように炒めます。ごくごく弱火で、じっくりと。火を強くすると焦げちゃいますからね。

にんにく炒めます

にんにくに火が通って香りが漂ってきたら、みじんぎりにしておいたものをドバーと!突っ込みます。

チリコンカンはお野菜も豊富

ドジュウ〜

全体に火が通るように混ぜながら炒めます。弱火に近い中火くらいで炒めました。

このへんでミックスビーンズをザルに開けておきましょうか。直接入れると水分が多いし塩っ辛いと思うので、缶の中の煮汁はぜんぶ捨てます。ザルに開けた豆は水でざっと洗っておくといいですね。

 

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野菜に火が通ったらお次は肉! かき混ぜて火を通しましょう。たくさん脂が出ます。ジューシーな香りがキッチンに満ち満ちてこのまま食べたくなります。

本場のチリコンカンではオートミールやらでとろみをつけるそうですが、そんなものは我が家にもスーパーにもありません。

そこで小麦粉を少し入れましょう。すると、少しモサっと感を演出できます。分量は適当ですが、大さじ1弱くらいかな。

 

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小麦粉を混ぜながら炒め、全体がごちゃごちゃイイ感じになってきたら、トマト缶をぶちこみます。これは漬けてある汁も一緒にぶちこみました。

次に水を入れます。試しに200mlほど入れたところ、私の理想より遥かに汁物っぽい雰囲気になってしまいました。固形ペーストみたいな仕上がりをイメージしてたので、その場合は冒頭の分量のところに書いているように100mlくらいでいいのではないでしょうか(お水を少しも入れないでやると、煮詰まって焦げ付いたりすると思うので少量入れましょう)。

 

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ここからは煮込みです。調味料の数々(チリパウダー、パセリ、ソース、ケチャップ、コンソメ、酒、しょうゆ、黒胡椒、塩)を入れました。

分量は記載してはいるものの、現実はけっこう適当です。ノリでいきましょう。ドバ!ドバ!

そして、ここで言っておきたいのが、今回つかった酒です。手元に料理酒がありませんでしたので、これを使いました。

獺祭

 

獺祭(だっさい) 純米大吟醸 磨き3割9分。いただきものの酒で、こないだ飲んだ残りです。Amazonで調べたら4150円・・・高級品でした。

これだけはもったいないので正確に測りました。大さじ2、投入です。

ところで、わたくしは純米大吟醸よりも純米酒のほうが好きです。純米大吟醸の繊細な舌触りや爽やかで清潔な味わいは、自分の世界観には高級過ぎる・・・などと思っているからです。どうでもいいですが。

 

たまにかき混ぜながら煮詰めます。わたしは水を入れすぎたので煮詰めるのに時間がかかりました。30分ほど煮込みましたよ。

チリコンカン

 

完成です。

チリコンカン完成

スプーンが斜めになりました。そして付け合せには、あるていど温めたパンを。

では、実食。

 

・・・

 

・・・

 

美味しい! 美味しいです。

チリパウダーだけでなくソースとケチャップ、しょうゆによってコクが出ています。塩は少し足りなかったかな。

 

反省

 

チリコンカンです

 

つくりすぎました。今回の分量で、4人前はできたんではないでしょうか。今は単身な上に今週は夜の用事が多いため、冷凍しますよ・・・と。

とはいえ、わりかしカンタンでしたよ。お野菜も取れるし、パンやごはんなどの主食とも相性がいいのでオススメです。

ぜひ作ってみてください。グッゴッ!

 

ジャンバラヤのレシピはこちら

ガンボのレシピはこちら

 

JAY

JAY

1984年生まれのファンク・マンガ・ライター。ソウルの帝王ジェイムズ・ブラウンを元にした「ファンキー社長」をはじめ、ファンク・ヒップホップをサンプリングした4コママンガを描き続けています。漫画アクションで「ファッキンJAYのマイルド・スタイル」を連載中。

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