マンガブログを1年続けて分かったメリットとデメリット
2016/11/06
ソウルの帝王ジェームス・ブラウンをサンプリングしたマンガ「ファンキー社長」のホームページです。
2016/11/06
スポンサーリンク
こんにちは。マンガ「ファンキー社長」作者のJAYです。アメリカの伝説的な歌手ジェームスブラウンをモデルにしたマンガブログをかれこれ1年ほど続けてきました。
↓マンガブログはこれ
やっていく中で、ふつうの文章ブログと違うマンガブログならではのメリットやデメリットがあることがわかってきたので、まとめることにしました。
すでにマンガブログをやってる方やこれからやろうとしている方、漫画家志望の方などの参考になれば幸いです。
ではまずはメリットから。
ブログをやる目的は人それぞれですが、多くの人に読まれたいと思ってやってる人にとっては、今はブログ戦国時代。
大概のジャンルには超マニアックな先行者がいて面白いブログを書いてるもんです。
しかし、同じジャンルであってもマンガブログとなると…ほとんどいない!マンガを描くだけで独自性を打ち出すことができます。
私は主にツイッターとフェイスブック、インスタグラムの3つを使ってます。
ツイッターでは、画像付きのツイートなのでリツイートされやすいというのが大きな利点です。
聞いた話によると、画像をつけたツイートのほうが、画像無しの場合よりもリツイートされる確率が1.5倍くらい上がるのだそうです。
一番リツイートされたのはこれでした。
ファンキー社長42話「ファンキー社長とサンプリング・ヒップホップ」を公開しました。ある統計によるとJBは史上最もサンプリングされたアーティストだそうです。私もヒップホップから入りました。https://t.co/05Wf90hgzX pic.twitter.com/Cj3of14cn6
— f__kin_JAY (@f__kinJay) 2016年1月31日
フェイスブックでは、画像は貼らずにリンクだけを貼ってます。フェイスブックでリンクを貼ると、リンク先の一番初めにある画像が一部分だけ表示されるからです。
微妙に一部分だけしか表示されないので、これがイイ具合に、読者の方々のクリックしたい気持ちを刺激してくれるようです。
実際に私のマンガブログへの訪問者でフェイスブックから来てくれる人はけっこう多いです。
インスタグラムはそもそも画像SNSなので、言わずもがなですね。ただ、ツイッターやフェイスブックと違って画像の拡大ができないのでセリフ文字が細かすぎると読めません。
また、リツイートみたいな仕組みが標準では備わってないので拡散しづらく、さらにブログへのリンクを記事中に貼ることができないので、インスタグラムはあんまり好きではないですね。
「ちょっきりつ?」
聞いたことない人も多いと思いますが、ブログをやるなら知ってたほうがいい言葉です。
直帰率とは、ブログに来てくれた読者が、最初のページだけを見て他の記事を読むことなく他のサイトに行ってしまう、またはウィンドウを閉じてしまうことを言います。
ちょっと専門的な話になってしまいますが、直帰率が高い=他のページを見てもらえない、ということなので読者1人あたりのPVが増えません。
マンガブログは「続きが気になる」「最初から読みたい」とかの気持ちを呼び起こしやすいので、直帰率が低いのだと思います。
私もブログ立ち上げから1年、直帰率0.8%というかなり驚異的な数値を維持しています。ブログを見た100人中99人が、他のページも見てくれているのです。
PVが高いとより多くの人に読んでもらえているということですから励みになりますし、google adsenseなどの広告を貼っている場合は収益にもつながりますね。
こちらの記事「私がマンガブログ開始90日で10万PVを獲得した5つのやり方」でも書いてますが、マンガは印刷して冊子にできます。
デジタルで描くにせよアナログで描くにせよ、自分のマンガブログを広めたいなら必ず印刷するべきです。
確かに、ふつうのブログでもwordとかで文書にすれば印刷はできますし、イラストレーターとかを使えばカッコよくデザインもできます。
しかし、もらった人への印象はマンガのほうが段違いに良いはずです。間違いなくその場で読んでくれます。
上手いことネットで人気を集めることができれば、物販などへの道が見えます。
例えばLINEスタンプなどは元手がいらないのですぐに手を出せます。
私はそもそも実在のミュージシャンをモデルにしたマンガなのでこの路線はありませんが、作中で唯一オリジナルキャラであるオレンジくんはスタンプ化しました。
ほかにもステッカーやバッジなどのグッズ類、Tシャツなども作れます。
ここからはデメリットです。
まず第一に、マンガブログには初期投資が必要です。
デジタルでマンガを描くならパソコン、ペンタブレット、描画ソフト(クリップスタジオやフォトショップなど)が最低限必要です。
値段はピンキリなので一例ですが、パソコン10万+ペンタブレット1万+描画ソフト1万で計12万って感じでしょうか。
アナログで描く場合でも画材、スキャナーは必要ですね。スキャナーは安ければ1万円くらいで買えます。
紙切れにボールペンで描いてスマホのカメラで撮影してアップ…とかであればお金はかからないですけどね。そういうやり方が合うマンガもあると思いますので、自分の作風やイメージと相談してみてください。
マンガブログはめちゃくちゃ手間がかかります。いや、もちろん文章のブログもめちゃくちゃ手間はかかるんですが、マンガブログが困るのは、パソコンとペンタブレットを広げられないとそもそも描けないということです。
つまり移動中に電車の中で書く、みたいなことはできません。デスクワーク中に気分転換と称してサボりながら書くこともできないのです。
あとは単純に、マンガを描くのは時間がかかります。速筆、遅筆の差は人によりけりですが、私みたいに適当に描いて2ページ完結とかならまだしも、それなりにボリュームのあるものをキチンとした絵で描こうと思うと、どうしても時間が必要ですね。
このように、マンガブログには「腰を据えて継続的に描ける環境づくり」が不可欠です。
またまた少し専門的な話になります。マンガブログはSEO対策がしにくいのです。
SEO対策とは何ぞや?簡単に説明します。
せっかくブログを作っても読まれなかったらつまらないですよね。
じゃあどうすればネットで読まれるかというと、「googleやYahooで検索される」ことです。たくさんの人に検索されたら、たくさんの人がブログを読みに来てくれます。
そこで「検索されやすくなる工夫」をしないといけません。それがSEO対策です。
で、SEO対策の基本に「検索されやすいようにページ内の文章にキーワードを入れる」というのがあるんですけど…
マンガの場合は画像なので、キーワードも入れようがないんですよね(正確にはaltで入れられるんですが、文章ほどキチンとキーワードを盛り込めない)。
そのためなかなかキーワード対策ができないというのが悩ましいところです。
ただ、記事の中にマンガだけでなく文章を入れることでこのデメリットは回避できます。
あくまで個人的な所感ですが、PVあたりの収益が一般的に言われているより少ない気がしてます。
もちろん、PVと収益が正比例するわけではないことは承知していますが、それにしても異様に低い…。
私はワードプレスのテーマで「stinger」を使わせていただいてます。
トップクラスの人気を誇るテーマですし広告の配置も計算されているため、これがベストかどうかはともかく、トンチンカンな配置ではないはずです。
また、しばらくはデフォルトの配置で使っていたのですがある時期を境に配置を見直したりのテストもしました。
しかしそれでも、まだ一般的に言われているPVあたりの収益には届きません。
離脱率が低く、訪問ユーザー1人当たりのPV数が異様に多いことも影響してるかもしれません。
画像は文字よりも表示に時間がかかります。ネットユーザーは短気ですから、ほんの1秒も待てない気質なんですね。
そんな世知辛い世界では、やはり表示速度が遅いというのは微妙にデメリットになります。
一長一短あるマンガブログですが、私はやっぱりメリットのほうが大きく感じてます。特に「あまりやってる人がいない」というのがでかいです。
デメリットで一番でかかったのはSEO対策ですね。今こういう記事を書いてるのも、もっと検索から見つけてもらえるようにするためです。マンガだけだとやっぱりキツイので、記事中に文章を入れるとかの工夫が必要ですね。
参考になれば幸いです。よかったら、私の漫画のほうも読んでみてください。ソウルの帝王ジェームスブラウンの、実際にあったエピソードをもとに描いています。