ファンキー社長

ソウルの帝王ジェームス・ブラウンをサンプリングしたマンガ「ファンキー社長」のホームページです。初めての方は1話から読んでみてください。

JAY、アメリカ南部を走る!【2】アトランタからメンフィスへ

      2017/08/22

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「ファンキー社長」の作者JAYがアメリカ南部を長短期で走る! 旅日記の第2回。(第1回はこちら

今回はアトランタからメンフィスの、長いバスの旅へ・・・

 

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涙のバス・ターミナル!さよなら、予約変更不可のチケット代よ

 

朝7時半、私は無事に「グレイハウンド・バスターミナル」に到着していた。

グレイハウンドバスステーション

 

グレイハウンド(Greyhound)というのは長距離バス会社の最大手。アメリカの主要な都市はほぼ全てカバーしていて、今回の旅の移動はグレイハウンド+タクシーのみを頼りとした。

 

長距離バスの予約

こんな感じで、行きたい都市を入れると予約が可能。

早速、ターミナルのカウンターにて「オーガスタ行きを買ったんだけど、メンフィス行きに変更したいんだ」と伝えたところ「NOだ。ここに払い戻し不可って書いてるだろ。買い直すんだ」と一蹴されてしまった。まあ、書いてあるのは見まごうことなき「払い戻し不可」の文字であったので早々に諦め、メンフィスへのチケットを新たに購入。

さらに、オーガスタからメンフィスに移動するバスも同じく払い戻し不可だったため、合計でなんと約18,000円をドブに捨てることになった。

 

生き馬の目を抜くようなタフな街と、それに屈して小銭を奪われた私

 

ターミナルは日本の長距離バス待合室と同じ感じで椅子がたくさん並んでいる(50脚ぐらいある上に売店もあり、けっこう広い)。

朝から人が大勢で椅子はほぼ埋まっていた。フリーWiFiが飛んでいたが速度が遅かったので自前のWiFiを使った。

見ると、みんなコンセントを勝手に使ったりしている。日本と違い、被害額1円の電気窃盗で通報されたり逮捕されたりすることはないようだ。

さて、ここからメンフィスまでは6時間の長丁場となる。なにか食料、それから水を、と。ターミナル内の売店はまだ開いてなかったので、外に出てみた。

すぐそばに個人商店を発見した。

 

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あ…ありのまま、その個人商店で起こった事をマンガにしたぜ!

『5ドルくれたら向こうで安いサンドイッチ買ってきてやる』と話しかけてきた男がいたので素直に5ドル渡したらそのままバックレられてしまい、瞬間、男の連れと思われる女が『私にも5ドルよこしなさいよ!』と言って来ていつのまにかATMに連れて行かれていた

な… 何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった…

 

ATMに向かって連れて行かれそうになったところを「ATMってことは、クレジットカードを使うんでしょ? 私はカードを止められているんだ」と言ってみたところ「なら仕方ないわね。ケッ!」と言って、立ち去った男を追いかけて走り出した。

普通に考えて、現金も持っていない旅行者がカード止められていたらそもそもどうやって旅をしているのかという疑問にぶち当たるのではないかと思ったが(まあトラベラーズチェックとかあるけど)、そこは素直に聞き入れてくれた。

それにしても、パンを買ってきてくれると思ったのになあ・・・バス代を無駄にした心の痛みや昨日の敗北感も重なって、とてもみじめな気持ちになったものだった。

 

ウイスキーと思ったらワイン

男が『地元の奴はみんなこれを飲んでる』と勧めてきたので買ったミニボトルの酒。ウイスキーと思ったらワインだった。

 

バスに揺られてブルーズの聖地へ

 

定時30分遅れでバスが出発した。てっきり映画「ゲット・オン・ザ・バス」で観たようなボロバスかと思っていたが、予想に反して日本の長距離バスとほぼ変わらなかった。

 

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むしろ座席スペースは脚を伸ばすに十分な広さで、おまけに電源まで備えられていた。

 

もちろん、映画のようにジェームス・ブラウンの楽曲が流れるということもなかった。

 

メンフィスに向かう道中、景色は変わりばえしない平凡で退屈なものだったが、ようやく旅の始まりを実感して気持ちが高まっていたのか、その流れる景色をただずっと見ていた。

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途中、二度の休憩があった。

 

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日本よ、これがホットドッグだ

日本よ、これがホットドッグだ。チープ。

休憩所で、メンフィスの宿を取っていないことを思い出した。元気があれば呑み明かそうと思っていたが、なんだかまるでそういう心地ではなかったのでホテルの予約を決めた。

メンフィス中心部のホテルは、安価なところは早々に満室になるようだ。複数の予約サイトを巡回していると、幸い一室だけ空室を見つけることができた。

メンフィスに到着した。アトランタのターミナルと違い、ずいぶん巨大なターミナルだった。聞けば空港も近いらしい。

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ホテルのある中心部に行くには、タクシーを使う。

運転手はアル・ムハマドさんという、ムスリムの方だった。生まれも育ちもメンフィスで、ドギツイ南部訛りで話す彼。40歳を回ったあたりだろう。

彼は、翌日のタクシーも買って出てくれた。言葉こそ聞き取りづらいものの、テンションが高すぎず低すぎず、まあまあ紳士だったので、お願いすることにした。

ホテルに到着。

 

IMG_5344

 

これは南部がそうなのか、いまいち分からないのだがホテルのアメニティには歯ブラシと歯磨き粉がなかった。今回の旅では拠点間を長距離移動するケースが主で細かな移動が少なく、そのためCVSに寄る機会がなかったために最初の2日間は歯を磨けずに過ごすハメになった。ホテルもいわゆるホテルというよりモーテルに近い感じで、歯ブラシをもらおうにもフロントに人はいないといった具合だった。

さて、長旅で疲れた体を癒やす間も惜しみ、街へ出る支度を始めた。

メンフィスの街には何が待っているのか。続きはこちらから。

 

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